nanocを使って静的サイトを作ろう1

nanocrubyで作られた静的HTMLのためのCMSです。自分でカスタマイズも可能で非常に便利なツールです。
個人で運営するwikiシステムのように表示する内容はあまり変化しないのに、わざわざwikiを動かすために無駄にCPUやメモリを使うというのは無駄です。
これだけで安いレンタルサーバを借りれないのはお金の面でも無駄です。

でもブログなどのようにユーザからコメントが欲しい、という要望もあるかもしれません。しかし現在のはてなブログを見てください。コメントを書き込むようにできているのに、いまや「はてブ’でコメントをする方法が普通になってきています。またtwitterを使う場合もあるでしょう。これはコメントのような情報を外部ツールを利用する流れと言えます。コメントを自分で一ヶ所で管理できるのが良いのかもしれません。
それならばいっそのこと、HTMLやCSSを多少なりとも扱えるのであれば、静的サイトで公開したほうがよっぽど良いでしょう。

http://jhistory.info/http://linuxc.info/もnanocを使って作成しています。
まだ私はnanocを使いこなせていませんが、本当に便利なツールで助かっています。しかし情報がまだ少ないので私が分かる範囲で情報を公開しようと思います。
今回は、nanocのインストールからHTMLの表示までを書いていきます。

インストール

インストールはgemでインストールできます。

$ gem install nanoc
$ gem install adsf

さてこれで準備が出来ました。ちなみにadsfはnanocをローカルサーバで動かして表示するときに必要になります。インストールしておいた方が無難です。

サイトを作る

まずはサイトの雛形を作ります。site_nameにはサイト名を入れてください。

$ nanoc create_site site_name
      create  config.yaml
      create  Rakefile
      create  Rules
      create  content/index.html
      create  content/stylesheet.css
      create  layouts/default.html
Created a blank nanoc site at 'site_name'. Enjoy!

この様な構成になっています。

$ ls site_name
Rakefile  Rules  config.yaml  content  layouts  lib  output

簡単に説明をすると、layouts/はサイトの共通部分です。content以下に異なる部分を書いてきます。
そして最終的にoutput/以下に公開するサイトのデータが作成されます。
それ以外はサイトを作る際のルール等を記述する部分です。

では早速サイトを作成しましょう。

$ nanoc compile 
Loading site data...
Compiling site...
      create  [0.03s]  output/index.html
      create  [0.00s]  output/style.css

Site compiled in 0.08s.

これでoutput/にファイルが出来ているはずです。これが最終的に表示するデータとなります。
Webサーバにアップロードするのはこのoutput以下のファイルになります。

そして、ローカルサーバの立ち上げを行います。

$ nanoc view
[2012-01-16 22:43:52] INFO  WEBrick 1.3.1
[2012-01-16 22:43:52] INFO  ruby 1.9.3 (2011-10-30) [x86_64-linux]
[2012-01-16 22:43:52] INFO  WEBrick::HTTPServer#start: pid=13902 port=3000


このような表示がされれば大丈夫です。
f:id:khondalit:20120116225003j:image


これでnanocを使ったWebサイト構築
次回はlayaout、contentを編集して表示を変更していく方法になります。